拙なる日々

コロナウイルス対策の一環としての暇つぶしです。

レジレース

競馬のことはよく分かりませんが、先日の菊花賞はテレビで観ていて面白かったですね。

無敗3冠を狙う圧倒的優勢な1番人気馬と、それを阻止せんと立ちはだかるライバルたち。最後の直線がドキドキハラハラですが、ゴールから逆算した勝利のための様々な駆け引きや消耗戦は、スタートのファンファーレが鳴り響いているときには、もうすでに始まっているのだろうなと素人ながらにも思ったことでした。

 

さて、そんなレースを観た後に、近所のスーパーに買い物に行きました。ちょうど混雑どきで、6つあったレジは、いずれも多くのお客さんが列を作っていました。

むう、早いのはどのレジか?頭はすっかり、競馬モード。

 

まずは単純に、並んでいるお客さんの人数を確認。「3」が少ないな。

むむ、しかし「3」は、お客さんのカゴに詰まっている品数が多い。これは意外に時間がかかるぞ!

これに対して向こうの「5」は、並んでいる人数は多いが、一人一人の品は少なそうだ。手にパンと牛乳だけ持っているヤツもいる。こっちの方が絶対早いとみた!

やや、しかしこのコースには、おばあちゃんがいるぞ。キャッシュレスではきっとない。現金だ。時間かかるに違いない!

おばあちゃんはお店の人から金額を聞いてから、おもむろに財布を開くであろう。そして端数の2円がないかを財布の隅々までゴソゴソ探すであろう。で、結局ないだろう。だからお釣りが小銭どっちゃりになるだろう。それをしまうのにまた時間がかかるだろう。ここではダメだ!ほかは!?

お、「1」はその意味でバランスが取れている。カゴの詰まり具合、年齢層、粒ぞろいじゃないか。視界に映った一瞬の情景からゴールを読み解き、電光石火の判断で我が運命を託す。ここだ!ここが最速なんだ!ここに懸ける!行けぇぇぇ…!

 

あれ?なかなか進まないな?

ええ?店員さんに「研修中」のプレートが…。

いい?さっきのばあちゃん、サッとクールにカード払いしやがった…。

我が運命は、馬群の中に沈みました。