拙なる日々

コロナウイルス対策の一環としての暇つぶしです。

観客が掃除までしては、いけないのか?

サッカーのワールドカップで日本がドイツに勝つなんて、ドイツが東西南北の4つ位に分裂しない限り無理だと思ってました。(かつて「西ドイツ」でも、普通に優勝してましたよね?2つ程度じゃダメだ。)

おめでとう、日本!

 

それはそうと、日本のサポーターが試合後に観客席のゴミを拾ったり、選手たちが試合後のロッカー室をきれいに整頓して去る姿に、難癖をつける一部日本の「エライ(?)人」たちの発言が解せませんな。

「観客が掃除まですると、清掃を業にしている人が失業してしまう」

なんか、全然別次元のことですよね。なんで急に雇用問題が顔を出すのだろう?単に、自分の「ポイ捨て」を正当化したいだけなんじゃないのでしょうかね。

 

”正しいこと”に難癖をつける人は、大体この論法を取っている気がします。

「ロシアが戦争をしないと、武器商人が失業してしまう。彼らも、幼い子どもたちを養育しなければならないのだ」

「沖縄の米軍基地がないと、そこで働いている沖縄の人たちが失業してしまう。(以下同)」

 

こういう人たちは、いつも「どうあるべきか(倫理的に正しい)」と「現状(正しくない)」を意識的に混交させて、「だからやむを得ないのだ」という結論に持っていく。

だまされちゃ、いけません。

 

武器商人は貿易商人にでも転職すればよろしい。

沖縄だって、基地がなければ世界的な観光地になる可能性があるし、そうなれば膨大な雇用が生まれる。そもそも沖縄が栄えたのは、中国大陸との貿易によってではなかったのか。「敵対」よりも大きな雇用の可能性が、沖縄にはあるのではないのか。

 

もちろん相手もあることですし、すぐに難しいことは分かっています。

でも、歴史をヒモ解くと、人類は過ちを繰り返しながらも、「どうあるべきか」に何とか向かおうとしていることも、事実として知ることができる。時間はかかっても、可能性はある。

少なくとも「エライ(?)人」には、そのようなもう一つのまったく別のオプションが、たとえ今は選択できなくとも確かに存在するということを明確に発信してほしい。切にそう思います。

 

サポーターの人たちも、変な言説に惑わされることなく(こんなくだらないことに惑わされるわけないか!)粛々と「あるべきこと」を行なってください。

道端でタバコを吸う人たちも、自身の携帯灰皿で確実な処理を行なってください。

私は自分の地域のゴミの分別を、遺漏なく確実にとり行うことを誓います。