拙なる日々

コロナウイルス対策の一環としての暇つぶしです。

三社(?)詣で

遅まきながら、高知版三社詣で(勝手版)で年明けのお祈りをしました。

 

まずはご近所の潮江天満宮へ。

もう1月も13日に入っていましたが、まだ多少はお参りの方も多く、お正月の華やぎが少しは残っている感じでした。

 

全国に天満宮は数多くあれど、この宮は菅原道真ではなくて、息子の高視(たかみ)さんをメインにしているという点がちょっと他にないのではないでしょうか?(高視さんがこの近くに流されて住んでいたようです。)

 

そして、ひねくれ者のわたくしが愛するのは、本社ではなく、この天満宮の隅っこにある末社の白太夫社です。

 

 

太夫、渡会晴彦(わたらいの はるひこ)を祀る神社。

 

この方、道真が亡くなったとき、わざわざ息子に遺品を届けに土佐までやってきて、伝承ではあと一歩というところ、この近くまで来たのに、そこで息絶えてしまったらしいのです。

 

まあそれが本当なのかどうかは分かりませんが、道真という人は左遷先に梅が飛んで行ったり、死んだ後も人が飛んで行ったり、とてつもなく人望(梅からも?)があった方なのですね。

末社とはいえ、この晴彦さんが社として祀られていることを、何だか嬉しく思うのです。

 

 

次は土佐神社だ。

 

 

本殿を長宗我部元親公が再建した、土佐一ノ宮。その名に恥じぬ威容です。

この辺りは地名も一宮といい、いっくと読みます。かなり古い由緒があるらしい。(というか、古すぎてよく分からない感じみたいです。)

 

 

 

高知に引っ越して5か月目の初のお参りですから、「遅い」と怒られそうですが、まあ結構外れにあるのだから許してください。

高知の平野の端っこ。目の前に山が迫り、ここから向こうは四国脊梁(せきりょう)山脈が延々と瀬戸内海まで続いていきます。社の起こりは、どうもこの辺りの地形に由縁がありそうな気がします。

 

 

最後は、土佐神社の隣にあった善楽寺

 

 

お遍路寺の1つで、弘法大師ゆかりの何たららしいですが、四国は大師様ゆかりが多く、もうそれくらいでは驚かなくなりました。

お寺を入れて「三社」になるのかは分かりませんが、まあ神仏習合のときは一緒のようなものでしょうから、力づくで三社ということで…。

 

いずれにせよ、神様、仏様。

どうぞ世界が、安らかになりますように。

遠い地の悲しい叫びが、これ以上は大きくなりませんように。

災害に覆われた人々の辛い思いが、少しでも軽いものになりますように。