拙なる日々

コロナウイルス対策の一環としての暇つぶしです。

温泉考

大分は「(県庁発表)日本一のおんせん県」ですので、大分市内の私の住む近くにもあちこち温泉があります。他の地域でいう銭湯が基本すべて温泉なのですが、安くて質の良いお湯に日常的に入れるのはありがたい。まあ、私の本拠地鹿児島もそこは同じなので、個人的には珍しくもないですが(さりげなく「(県庁発表)日本一」への対抗心…。)。

 

せっかく大分に住むのだから、車を少し走らせたら天下の別府温泉もあるのだし、大分に赴任する前は「あちこちの温泉に行きまくろう!」・・・そんな風に意気込んでいましたが、いざ住んでみると、結局一部のお気に入りばかり行ってしまいますね。

 

まずはやっぱり距離。いくら素晴らしい名湯があったとしても、車で1時間かかる場所に行くよりは、日常的には近くのお湯がいい。

 

あと温度。自分に適した温度というのは、行って入ってみなければ分からない。別府は良い湯質だけど、自分にとっては「激熱」といった所も多く、なかなかに当たり外れが多い。それよりは馴染みの、いつものくつろげる湯温の所につい行ってしまう。

 

そして、もちろん料金。大体が400~500円くらいで入れるけれど、700~800円くらいする所もある。その割り増しが納得できるものであればよいけれど、正直値段の意味が分からない所もあったりするので、ここも重要。

 

それに客層。小さくて地元密着の温泉も良いけれど、行ってみたら地元民ばかりだったり、背中に仏様を彫り込んだありがたいお姿の方ばかりだったりして、アウェー感半端ないときがある。お呼ばれしてもいない他人の家にズカズカ入り込んだような申し訳なさを感じて(ちゃんと料金払っているのに)、そそくさと失礼してしまうことがある。

そこそこ湯船が大きければ、暑くなって一休みするときにも邪魔にならなくて気を遣わなくて済む。普通の一般市民が日常的に出入りしている安心感のある所がよい。ギャアギャア騒ぐ子ども(特にドラ声の中学生)がいない所が、なお望ましい。

 

ほかにもシャンプーはあるか?とか、ロッカーは金がかかるか?とか、行ってみなければ分からないことは多い。意外に新規発掘は面倒くさい作業なのです。

 

こうなると、新しい所にわざわざ行くのは面倒になって、「近くて」「好みの温度のお湯加減で」「湯船がそこそこ大きくて」「普通の人たちがお客さんで」「クソガキのいない」いつもの温泉に行っちゃうんだよなあ。まあ、こういう所が実際あることが幸せなんだけれども。

 

観光地の有名所よりも、名湯秘湯よりも、やっぱりいつもの定番温泉がサイコー!そういう意味では、どこに住んでも「日本一」はすぐ近くに存在しているような気がします。